僕が最初に買ったレコードは、YMOの”ソリッド・ステイト・サバイバー”だった。それにえらく衝撃を受けて、小学生のころはYMOばっかり聴いていた。数あるYMOの曲の中でも特に好きだったのが”Tong Pu(東風)”と、”ファイヤー・クラッカー”。当時はなんにも知らなかったので、”ファイヤー・クラッカー”がマーティン・デニーという人の曲だってことに気づいたのは、高校生になってから。しかもテンポを変えると”サケ・ロック”という曲名になるなんてことを知ったのはさらに後になってからだった。
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スカ/ロックスティディに一時代を築いたレーベル"Studio 1"の総帥Coxson Doddが亡くなった。
Blue Noteというジャズのアイコンとなるようなレーベルがあるように、ロックスティディと呼ばれる音楽にはStudio 1というアイコンがあった。ダブを作り出したのはキング・タビーだということになっているけれども、タビーがダブを作り出すきっかけとなったジャマイカのサウンドシステムにおけるSpecial(もしくはDub Plate)を50年代の終わり頃に初めて作ったのは、コクソンのサウンドシステムだと言われている。今月来日するプリンス・バスターももともとコクソンの用心棒として活躍し、その後に歌手デビューという経歴を持っているし、あのリー"スクラッチ"ペリーもそのキャリアをスタートさせたのはコクソンのサウンドシステムからだ。そのサウンドシステムの名前は"Sir Coxson's Down Beat the Ruler"。
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Bruce Lee Tribute
7月にビクター/スピードスター・インターナショナルよりリリースされるブルース・リーのトリビュートアルバムに共同プロデュースという形で参加した。少し前のエントリーでGaz Mayallといっしょにレコーディングしたと書いていたプロジェクトがこれ。このプロジェクトのためだけのユニットは"Friends of Fury"という名前で、 フューチャリングにGaz Mayall & Dreamlets。
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下北沢のJet Set RecordでByron Leeバージョンの”ジャンプアップ”の入ったアルバムを購入。Double Famousでカバーしているのは、もともと映画007の第一作でジャマイカを舞台に繰り広げられる”Dr No”のサントラからだが、この曲は実はいろんな人がカバーバージョンを出している。ジャマイカのByron Leeもその一人。アレンジ的にはオリジナルとほとんど変わっていないが、盛り上がるためにはレゲエだろうと、カリプソだろうと何でもやるってタイプのLee先生バージョンの方がよりアッパーな感じ。このアルバムも全体を通してカリプソ・パーティーチューン満載でかなりハッピーな一枚。
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「あの」ジプシー・キングスの新作が出た。いまさら?なんて思ったらどっこいこれがすごい。ノラ・ジョーンズや、カサンドラ・ウィルソンのプロデュースで知られるクレイグ・ストリートがプロデュースし、スタジオではなくフランスの片田舎の農家の納屋に機材を運び込んで作ったと言うこの作品は、アルバムタイトルどおりの”ルーツ”ミュージック。こういうことが出来るのも、技術の進歩で機材がコンパクトになってきたおかげもあると思う。近代ジプシーギターの偉人、ジャンゴ・ラインハルトの名曲のカバー”Nuages”も入ってるし、ギターやパーカッションの響きを含め、なにより音がいい。
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インターネットは今や情報の窓口としては、なくてはならないものとなっている。しかし、膨大な情報の渦の前に立ち尽くしてしまうこともしばしばある。音楽についての情報ももちろんしかり。そういう時にある程度情報を整理して探せるデータベースなんかがあるととても役に立つ。
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削りだしの筐体が鈍い光を放つこのマシンの名前は「飛飛機械(ピュンピュンマシン・ミントスモデル)」。ミントスっていうのはSilent Poetsの下田君とLittle TempoのビッグバードがやってるDJ&グラフィックチーム。先日の神戸、大阪のChoro Azulのライブを見てくれた人はわかると思うけど、時々鳴り響いていたエレクトリックなサウンドは、この機械から発せられたものです。いままでDJの時とかによく使ったりしていたけど、今回のライブでちょっとエレクトリックな音を取り入れてみようということになって使ってみた。
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Choro Azulの関西ツアーからここまで、毎日どたばたと忙しくてぜんぜん更新できなかった。大阪のNoon(元Dawn)でライブをやった日はGazも大阪にいるから会おうとは言っていたものの、お互いやっている時間がかぶっていたりして会えなかった。まさに類友というべきか、その日は東京の別の友人も偶然大阪にいたりしたが、結局こちらも会えず。
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