僕が最初に買ったレコードは、YMOの”ソリッド・ステイト・サバイバー”だった。それにえらく衝撃を受けて、小学生のころはYMOばっかり聴いていた。数あるYMOの曲の中でも特に好きだったのが”Tong Pu(東風)”と、”ファイヤー・クラッカー”。当時はなんにも知らなかったので、”ファイヤー・クラッカー”がマーティン・デニーという人の曲だってことに気づいたのは、高校生になってから。しかもテンポを変えると”サケ・ロック”という曲名になるなんてことを知ったのはさらに後になってからだった。
その頃にはマーティン・デニーを筆頭とするエキゾチック・サウンドものにすっかりはまり、抜け出せなくなるほど聴いていた。Double Famousの"Souvenir"に入っている”Drift Wood”という曲はそんな頃に作った曲。
それからずいぶん経った頃、最近"SAKE ROCK"というバンドがいて、おもしろいよと友人から教えられた。その名前を聞いただけで気にはなっていたけど、Pacific231の蓮実さんが参加してるというのでライブを見に行ってびっくりした。見たことのある人はわかると思うけど、おもしろいというよりすごいヘン。奇妙でチグハグな音楽というのは、エキゾチック・サウンドの特徴だけど、天然でそれをクリアしてる不思議さ。特にトロンボーンを吹いている浜野君のキテレツさは特筆に値します。ダブフェイも結構ゆるいバンドだと我ながら思っていたけど、初めてゆるさにおいて負けたと思いました。かなりいい感じ。アルバムもイイです。
しかもよくよく知り合ってみたら、このヘンなバンドの中でも最もキテレツなオーラを放つ人ハマケンは僕らDouble Famousの大学の後輩(いまだ現役の大学生)でした。サークル(ジャズ研)まで同じ。ジャズ研にいたのは僕とKayaだけだけど、僕なんて卒業していらい一度も大学に顔なんて出したことないのでぜんぜん知らなかった。むこうも僕らのことは知らなかったらしいけど。僕らがいた頃のジャズ研はふるクサーいビッグバンドジャズの曲ばっかりやってたもんですが(別にそれが悪いとはいわないが)、今のジャズ研は雪村いずみとか、往年の歌謡曲なんかをレパートリーとしているそう(古臭いことに変わりはない)。そんなレパートリーでハマケンを擁する、というかジャックされてる気の毒な後輩達のビッグバンドは、明日府中でビッグバンドのジャズコンテストに出場するとのこと。彼に興味のある奇特な方は見に行ってみてはいかがでしょうか。サケロックのホームページに情報があります。
この中の「永遠のハマノケンタ」というコンテンツはすごいです。心配になります。
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