毎度爆笑アレンジでクラフトワークやディープ・パープル、マイケル・ジャクソンをエレクトリック・ラテンアレンジでカバーしてきたセニョール・ココナッツ。その実態はちょっと前に紹介したフランジャーの片割れでもある、アトム・ハートの変名ユニットです。そのセニョール・ココナッツが次に標的にしたのがYMOのカバー。そろそろくるだろうなとだれもが思っている頃にドンズバで到着。だってYMOご本人達もめちゃくちゃ楽しそうに参加しちゃってますから。
もともとYMOはマーティン・デニーのファイヤークラッカー/サケ・ロックという曲を、電子楽器でディスコ風にリアレンジする、、というアイデアをもとに発展して行ったグループなので、このセニョール・ココナッツによるカバーは、裏返しの裏返しが再び表になる、、、けどその表は元ネタとは微妙に違う、、、、というようなねじれがあります。
これまでYMOのトリビュートやカバーアルバムはそれこそ山の様に作られてきてますが、ここまで突き抜けてて面白いのはなかったように思います。だいたいがテクノの始祖としてのYMOに捧げられていて、そのもっと先に勘違いしたラテンミュージック(エキゾチカ)があるという部分は実はあまりクローズアップされてこなかった。
そのトンチンカンさ(僕はYMOの最大の魅力はそこのような気がしますが)に思いっきりフォーカスしてるのが、このアルバム。思わず笑みのこぼれるYMOカバー。アトム・ハートのセンス抜群。今回も最高です。
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