いまや飛ぶ鳥を落とす勢いの大人気、菊地成孔さんの新作「南米のエリザベス・テーラー」。DATE COURCE PENTAGON ROYAL GARDENの主宰としてもも有名ですが、これは前作DIGUSTATION A JAZZに続く菊地さんのジャズ路線第2作目です。baunce.comとかでキテレツな連載もしている菊地さんですが、日本でジャズをやっている人の作るものの中では最近一番おもしろいんじゃないかと思います。彼の日記とかウェブで見てるとほんとうにお忙しそうですけど、短い時間の中ですごい速度で思考してるというかアイデアにスピード感があって気持ちがいいです。
僕にとって最高にかっこいいジャズとはラウンジ・リザーズであり、リップ・リグ&パニックやドン・チェリーとかのインチキ臭いやつなんですが、やっぱりジャズという音楽にはどこかにいかがわしい部分がないとつまらない。そういうあぶない雰囲気がこのアルバムにはあるような気がします。菊地さんは東大とかでも教えてる先生なのに。そこもまた面白いところですね。
しかしこういうプレイヤーとしてレベルの高い人を見ると尊敬はしますね。偉いなーと。わりと僕の身近にいる人だとコンボ・ピアノのタクマ君とか、クリーチャーズの正人とか、菊地さんしかり、このアルバムでストリングスのアレンジをしている中島さん(Calmのバンドとか、畠山美由紀バンドでもアレンジしてて僕も末席でご一緒させてもらってますが)しかり。こういう演奏レベルとアイデアが両立してる人たちには素直にかなわないなーと思ったりします。このストリングスアレンジとか凄いですよ、本当に素晴らしい。やっぱり餅は餅屋。こういう素晴らしい人たちがまわりにいるときはその人に任せるのが一番です。自分は聴いてる方がいい。とか思っちゃうんですよね。
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