今日はUNITでも協力している、Forestationのイベントを渋谷のアップリンク・ファクトリーでやっていたので行ってきました。
アップリンクでのForestationは、毎回各界の人を招いて環境問題を中心に様々な問題についての講演が行われたりしていますが、今回は「未来バンク」理事、「ap bank」の監事であり、日本のゴアなどとも呼ばれている活動家(でいいのだろうか)田中優さんのお話でした。僕の出身校の大学院でも教えられているそうです。
この方の本はいろんな環境系の本の中でもかなり明晰、というか相当深く考えられていて素晴らしいなーと思っていたんですが、講演はもっとすごかった。アル・ゴアの「不都合な真実」を見た時にまず感心したのは、問題そのものへの解決策もさることながらゴアのプレゼンの上手さでしたが、あれに近いものがあります。
むしろ日本ローカルの事情についても緻密なデータを元に説明してくれるのでより分かりやすい。さらには「不都合な真実」ではあまり触れられていない原発の問題などにも触れられていて、電力とCO2の関係についてもより深く考えさせられます。
あまりにも素晴らしかったのでこれは家族にも見せようと思って、講演後に会場で売っていた以前の講演の模様をおさめたDVDも思わず購入。ゴアもそうですがこういった問題を広めるにあたって、すばらしく優秀な営業マンだということなんですね。
「不都合な真実」でもゴアがMacを使って自分でプレゼン資料を作っているシーンは印象的でしたが、なんと田中さんの場合パワーポイントで作られた90ページ近い資料を全てフリーでダウンロード出来るようにしています。講演を聞いたあとに見るとものすごくいい復習になります。この資料を使って今度はあなたが誰かにこの話をしてください、ということ。これは本当に頭が下がります。。
あとこのイベントには東京都の環境政策を担当している部署の人も来て、東京都の取り組みについても話していました。それを聞く限りでは東京都は環境政策に関してはかなり頑張っているという印象。その辺はあまりよく知らなかったので、もう少し突っ込んで調べてみたいと思います。
講演会に参加して話を聞くのはかなり久々でしたが、人からその場で直接教えてもらうという体験は、活字から得るのと情報の吸収の仕方がずいぶん違うのを再認識。より深く自分をとりまく問題について考えるいい機会でした。
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