トルコからやってきたスーフィーの音楽家メルジャン・デデのライブを見に、フェスティバル・コンダロータが開催されているBunkamuraのシアターコクーンへ行ってきました。コクーンへ行くのは何年ぶりだろう。ここ数年見に行くのはほとんどスタンディングのライブハウスやクラブなので、こういう”劇場”スタイルの箱に行く事自体が久しぶり。開演時間間際に小腹が減ったのでサンドイッチなんかを食べてたら開演してしまい、真っ暗な中を係の人に誘導してもらって席へ。たまにはこういうのもいいもんだなーと思いました。
ただ今日見たメルジャン・デデの音楽はちょっとエレクトリックなダンスミュージックよりなものだったので、彼の音楽には若干上品すぎたかも。伝統的なスーフィーの音楽をやってる分にはいいんだけど、打ち込みとかパーカッションが鳴り響く場面はもうちょっとドンと来て欲しかったような気もしました。数日前にUNITで彼が出演したときはものすごい爆音を出してただけにちょっとそこは残念。
とはいえ全体的は素晴らしくて、特に途中何曲かで出て来た旋回舞踊は圧巻でした。旋回舞踊ってのはスーフィー(イスラム教の神秘主義宗派)メブラーナ教団の独特の祈りの為のダンス。音楽にあわせてとにかく回る回る、10分くらい平気で回り続けてる。ホンモノの旋回舞踊だとただひたすら回り続けるだけらしいんですが(しかも出来るのは男性だけ)メルジャンに同行していたダンサーは女性2人で回りながら多少モダンな振り付けがされていて非常に美しかった。でも基本はただひたすら回ってるだけ。
それにしても一方向にひたすら回り続けるって、三半規管も訓練によってこんなに鍛えられるんだ、、という驚きというか見てるだけで酩酊してくるものなんですね。単純な動作を延々と繰り返すというのはいろんな地方にあるトランスの基本ですが、それだけなのになぜかやたら感動的。神秘的なショーでした。
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