最近なにげにはまってるクンビア。きっかけは2004年のフジロックで木道亭に出てた”Very Be Carefull”というクンビアのバンドをチラ見した時から。スマッシュの日高さんが「ジョー(ストラマー)が亡くなる前に一番はまってたのはクンビアだ」ってなことを言ってて、「へぇー」みたいな。
クンビアというのはもともとコロンビア発祥の音楽。一聴したところだと、ラテンにスカ/レゲエを足して割ったようなリズム。そんなこともあって僕はてっきり、ランバダみたいに最近になって出て来た音楽なんだと思い込んでたんですが、その歴史は古く、18世紀にはもうあったらしい。
その後だんだんコロンビアから周りの国に浸透していって、今ではクンビア的な演奏をするバンドは南米中にいます。ロスロボスにもクンビアの曲がありますが、メキシコだとマリアッチっぽくなってTex Mexが入ってたり、アルゼンチンだとタンゴっぽくなってたり。ただそのいずれにも共通してるのは、独特のもたっとしたリズム。
そして最近のクンビアバンドの特徴といえば、電気楽器を多用してるものが多いところでしょうか。韓国のポンチャックとかもそうだけど、そっちのほうが安かったりするもんだからすぐカシオトーンとかのチープな音色の楽器を使っちゃう。
それってどうなの?っていわれると、確かに聴くに耐えないものも多かったりして、、CDを買うのもけっこう勇気がいります。それでも時々めちゃくちゃカッコいいのが出て来たりするから気がつくと追っかけてしまう。それくらいクンビアにはクセになる魅力があります。
元々クンビアがレゲエを取り入れた訳じゃなくて歴史的に考えるとむしろ逆かもしれないんだけど、やっぱりレゲエのインパクトってのは大きかったのか最近のクンビアは確実にレゲエ/ダブを意識してるように思います。その発展型としてはレゲトンもそうだろうし、それがブラジルへ行くとサンバ+レゲエのサンバヘギがあってそのまた先にバイレファンキみたいなのもある。
ラテンアメリカでは今音楽同士の交配がすごい勢いで行われててむちゃくちゃな事になっています。しかも結構ダサイのも多い(失礼)。。でありながらなんか新しい感じがする。ジャングル〜ドラムン・ベースが出て来たときみたいな無茶な新しさ、、というか。
上の画像はベネトンが出してる雑誌"COLORS MAGAZENE"が作った最近のクンビアのコンピレーション。コロンビア、チリ、メキシコ、ベネズエラ、ペルー、アルゼンチン、アメリカ、、でクンビアを奏でるアーティストが集合してます。この中に一曲完全に偶然だけど、ダブフェイの某曲にそっくりな曲が!入ってます。
下の画像はこのコンピにも収録されてる、Senor Coconutがコンパイルした”CocoFM”クンビア、レゲトン、バイレファンキなど最近のラテンアメリカの状況が見渡せる内容。
レトロ・クンビアを紹介してるコンピレーションとしては、The Rough Guide to CumbiaというオムニバスCDがいい感じですが、どうやら廃盤らしいので、どこかで見つけたらゲットしとくのをおすすめします。
クンビア、いいですよね!(最近私ばかりコメントしてて恥ずかしいw)
私もsenor coconutのコンピ、持ってますよ。でもここに入ってるのはけっこうチープな音ですよね(笑)。本当はあまり電子楽器を使っていないのが好きです。
ベネトンの雑誌のそのコンピ、良さそうだなあ。
でもほんとに、最近の中南米の流行のダンスミュージックって恐ろしくチープなものが多いんですよね。。。ブラジルの大衆が聞いている音楽なんて、聞くに耐えません・・・(笑)
Posted by: TO | Sunday, 03 September 2006 at 12:10
こんにちはー。
>ブラジルの大衆が聞いている音楽なんて、聞くに耐えません・・・(笑)
そう確かにほとんどはキビシイのばっかりなんですよね。。
でも僕には最近の異常にダサダサなバイレファンキとかエレクトロなクンビアってジャングル〜ドラムンベースを初めて聴いた時に似た衝撃を感じます。
ジャングルも最初はみんな笑ってたから。もしかしたらジャンルとして予想以上に盛り上がるような気がしなくもないです。
そう言う意味ではベネトンのコンピは面白いんですが、アコースティックな感じであれば、やはりラフ・ガイドシリーズのクンビア編がいいですね。こっちは電子楽器が出てくる前の録音なので、まだ安心して聴けます(笑)
Posted by: sstp | Monday, 04 September 2006 at 14:40