六本木ヒルズ・アリーナでやってたコンゴのキテレツ・オヤジ・バンド”コノノNo1”のライブに行ってきました。バウンスでダイサク・ジョビンが「スーサイドとフェラ・クティとサンバ隊が盆踊り会場で爆音ジャム・セッションしているかのように破壊的かつ幻惑的」というもの凄い例えで表現してましたが、たしかにそういう感じ。でもおどろおどろしいところは微塵もなくて、スーパードハッピーな、アフロ・オヤジ・盆ダンス。
これはもう発見した人がえらい。本人達はブリコラージュというかその辺にあった手に入る道具でひたすら同じ事をやってるだけですから。しかもまさかそれで世界中ツアーしようなんて思ってなかったはず。同じ村の人の為だけのダンスミュージックをやり続けてたらたまたまえらいことになっちゃってたという。
でもその飾り気のなさ、というか変な欲のなさがものすごく感動的なんですねー。自分たちのできることで、目の前にいる人達をただ踊らせるということのみにフォーカスしたシンプルで力強い音楽。それを何十年もやり続けてることによるグルーヴ。
ESGにも全く同じものを感じましたが、陽気に笑いながら音は超ドープっていうのはやっぱりアフロの血ですね。テクニックもセオリーもどうでもいい世界で、ただ目の前にあるモノを打ち鳴らしながら呪いをかけられたように倒れるまで踊り続ける。これがアフロの本質。
テクノもハウスもヒップホップも、間違いなくこの血の中から生まれて来たものです。とりあえずラップトップさえあれば、ダンスミュージック的なものがすぐ作れるなんていう世の中に究極のアンチテーゼ。20世紀をとおしてだいぶ脱色されてしまったものの、やっぱり未だにアフロミュージックは西欧型の音楽に対するカウンターであることを止めていないんだ、、、、とか思いました。。
彼らは明日メタモルフォーゼに出演して、明後日は日比谷野外音楽堂で演奏するそうです。あの感じだとまた日本に来そうですが、なにせけっこうなお年寄りもいるみたいなんで観れるときに観ておいた方が良いかと思います。
あ、やっぱり良かったですか。野音のに行くのですよ。楽しみです。
Posted by: TO | Saturday, 26 August 2006 at 12:41
あれはホントすごいですよ。
しかもどこで観ても絶対外さなさそうだし。
やってることは常に一緒っぽいから(笑)
楽しんで来てくださいー。
Posted by: sstp | Saturday, 26 August 2006 at 22:01