僕が最も尊敬する映画監督、ジム・ジャームッシュの最新作”ブロークン・フラワーズ”のサントラにも使われていた、ムラトゥ・アスタツケのエチオ・ジャズ&インストゥルメンタル・ミュージック。
ムラトゥのこのアルバムは60年代後半から70年代初頭の演奏が集められているんですが、同じアフリカの音楽であるコノノとかと比べるとこちらはかなりモダーン。はやくからロンドンで音楽理論を学び、ラテンとジャズに強い影響を受けたと言われるアーティストだけに、モダンと伝統、ロゴスとパトスが微妙に捻れた不思議に素敵な音楽を形作っています。思わず、、そうなってしまった、、という感じを匂わせつつ実は緻密に計算されているところなんかが、マーティン・デニーやアーサー・ライマンのエキゾチックサウンドにも通じるクールさを感じさせます。
ちなみにこの中のテゼタ(哀愁)という曲は、アール・ジンガーのアルバム”Put Your Phazers On Stun Throw Your Health Food Skyward”に収録されてる"On My Way Home"という曲でサンプリングされてます。このバージョンもなかなかイイ。
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