ソニーのテレビのCM。サンフランシスコの街に25万個のスーパーボールを放って撮影したそうです。こういうのCGでいくらでも似たようなことが出来そうだけど、やっぱり実写の臨場感にはかなわないと思う。どんなに計算したところでスーパーボールがどんな道端で跳ね方をするかなんて計算しきれないだろうし。
ワンショット撮るのに、何千個ずつとか投げながら撮影したんだろうけど、うまいこと一気に投げるのとか大変そう。片付けはもっと大変だ。だって全部で25万個の回収ですよ。こんだけ思いっきり散らかしたらどこ行くかわかんない。
しかし気持ちは良さそうですよね。一度やってみたい気はします。バイトを1000人くらい集めて「お前らひとり250個ずつとってこい!」って。こりゃーある意味究極の贅沢じゃないですかね。実際どうやったかは知らないけど。
そういう想像力が及ぶのが実写の魅力です。わかりやすい限界があるから映像が描くドラマの裏にもう一つのドラマが透けて見える。25万個全部は拾いきれなかったんだろうなとか、スタッフが何人かは絶対に転んでるだろうとか。そんなことを考えるだけでも楽しい。
CGの物足りなさはなんでもできるっていう限界のなさにあると思います。昔ファミコンの裏技で「絶対死ななくなるコマンド」ってのがあったけど、それを使った瞬間ゲームがまったく面白くなくなっちゃう。そんな感覚に近いのかなと思います。CGで色んなことが出来るのはもうわかったから、これからはよっぽどアイデアがないとつらいでしょうね。
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