iPodが発売されてからもう随分たつのでみんないろんなモデルを使ってるんでしょうが、この白いヘッドフォンって一目でわかるのでなにげに数えてみたらそれほど混んでない社内(数人が立ってるくらい)になんと10人以上(自分も含む)もいた。確かに街中でもよく見かけますが、今日のはそれにしても多かったなー。一列に並んじゃったのはたまたまだと思いますが。他の座席にはそれ以外にも黒いヘッドフォンをしてる人とかいたからもしかしたらヘッドフォンを変えているだけで本体はiPod、もしくは似たような機能の音楽端末を使ってるんでしょう。そこまで数えたらもっといました。
最近のこの手の音楽用機器の普及の仕方を見ててちょっと思うのは、「日本人ってそんなに音楽好きだったっけ?」ってことです。いちいちカセットにダビングしてウォークマンで聴いてたころ、つまり音楽を持ち出すのがもうちょっとめんどくさかった頃、こんなにみんなヘッドフォンしてたかな。電車の中でみんな聴いてるのはどうしても音楽が聴きたくて、というよりは他人と遮断されたくてヘッドフォンをしてるって人が多いんじゃないでしょうか。自分のバリアとして耳を塞ぐのに便利だという。
普通は誰かと一緒にいる時にはヘッドフォンなんてしない。で、そういう人と一緒にいる時に音楽が必要とされてるかというとそれはやっぱり人による、、って感じもあるし。たぶん大多数の人にとって電車ヘッドフォンは自分の世界に閉じこもる為の装置なんですよね。僕も買い物とかにいって店員に話しかけられたくないときとかヘッドフォンしたまま行くしね。音楽って人と繋がる為だけでなくて人を遮断する為にも有効なんだなーなんて改めて思ったりしたのでした。それはiPod云々というよりヘッドフォンという装置に由来する現象なのでウォークマンという機械が発明された時から始まったことなんでしょうけど、それにしても最近のホワイト・ヘッドフォン・ピーポーの多さは凄い、ような気がします。そのおかげでもうちょっと音楽が普及するんだったら、やっぱり音楽業界の人達はCCCDなんて出してないでもっとアップルに感謝したほうがいいのかもね。
今年のグラストンベリーには、騒音対策の〈サイレント・ディスコ〉というのがあったらしいです。夜中を過ぎると客は全員ヘッドフォンを付けて踊るというもので、外から見ると異様な光景だったらしいのですが。
携帯型プレイヤーが普及して、レシーヴァーなんかも内蔵したら、電車やお店でミニFMのように音楽を発信して、それを共有したりできるな〜と、この記事を読んで思いました。まぁお金が稼げなくなるし、悪用する人も出るだろうから、誰もやらないでしょうけどね。
Posted by: E-JIMA | Sunday, 07 August 2005 at 10:21
一般の人が音楽に関心を持つことは悪くはないことだよね。
実際、アメリカなどの音楽産業では、iMSによってCDの売り上げが落ちるとか
予想されていたけど、実際CDの売り上げは以前より伸びているらしいよ。
つまりこれまで音楽に興味のなかった人たちがCDを買うようになって
リスナーが増えたと言うことだよね。
まあ、おれはiMSで曲買おうとは思わないけど。
Posted by: jt | Monday, 08 August 2005 at 19:28
E-JIMAさん>
そういうイベント記憶が定かじゃないですが前にICCかなんかでもやってましたね。でもクラブとかライブイベントの良さって耳で聴くだけじゃなくてボディソニックっていう家とかじゃ絶対に体験できない感じがいいと思うからどうなんでしょう。楽しいのかな。一回だけなら面白いかもしれないという気がします。
jt>
ITMSはちょっと使ってみて思ったけど、ミュージックショップというよりはラジオに近いような気がしました。エアチェックの便利版。画像がついてくるとはいえジャケもないし落とすのが簡単すぎて落としたことすら忘れちゃったりするし。まったく新しいカテゴリではあるけどこの感じだとラジオもショップも別に無くなりはしないでしょうね。思い入れのあるものはやっぱりパッケージを買うだろうしね。大ヒットに頼らざるを得ない大手レコードショップとかは困るかも知れないけど。レコードを買って家に帰って聴くまでどんな音なのかなーなんて思ってわくわくする感じとかは全くないので、便利すぎてつまらないってのはあるかも知れない。簡単に手に入るものってやはりそれ以上ではあり得ない。ただ便利になったのは事実なんで、両方とも使い分ければいいんだと思いますけど。
Posted by: sstp | Friday, 12 August 2005 at 02:36