Scratching Galaxy of Rip Hop

James ChanceがNew Yorkに帰ったかと思ったら、もうAfrika BambaataaとDEATH COMET CREWがNew Yorkからやってきた。と思ったら地震まで!!

東京で記録的に大きな地震があった今日、Africa BambaataaはUNITでパフォーマンスです。こんな日にぶつかるってところが大物ですねぇ。こっちは電車が止まっちゃったりして大変なんだけど。

ところで今月末にUNITでライブをやるDEATH COMET CREWってバンドがまた面白いのです。実際に活動してたのは80年代初頭で、あのバスキアとかヴィンセント・ギャロも在籍してたGRAYというニューウェイヴ・バンドのメンバーがこっちにも参加してたりするような集団です。今はヒップホップ系アーティストとして有名なTHE RAMMELLZEEも参加してて、今回の来日にも同行してます。音のほうはといえば、No Wave/Hip Hopって感じでオールドスクール・エレクトロ・ヒプホプ感をばっちり出しながらもNo Wave的なギシギシしたエッジもたっているという独特なもの。

当時は12インチをちょこっと出しただけでその後はしばらくひっそりしてたんですが、エレクトロ/ニューウェイヴ再評価の波でアルバムが再発されたり、リミックス盤が出たりすることになってめでたく初来日！ということになりました。しかしこれ再発とかが出るのって日本だけみたいなんですよね。Contortionsとかアート・リンゼイのD.N.A.、リディア・ランチのTEENAGE JESUSなんかが参加してる伝説のアルバム「NO NEW YORK」もCD化してるのって日本だけで、ジェームス初めContortionsのメンバーも誰一人「NO NEW YORK」のCD持ってないっていってたし。

そんなこともあってこの辺のライブが一気にちゃんと見れるのって、多分今の日本だけなんじゃないでしょうか。バンバータもヨーロッパとか日本では人気あるとはいえアメリカでどれくらい今でも認知されてるかは微妙なところだし。DEATH COMET CREWの東京でのライブは7月30日UNITにて。このときは日本から迎え撃つバンドはあのPlasticsの最新型であるPlasticSex。この夏はどっぷりニューウェイヴ漬けな毎日です。