ここ数日、夜家では音楽も聴かず、カエルの声を聴いてます。
4月に東京の郊外に引っ越したんですが、多摩川をちょっと越えただけなのに家の前には田んぼが広がり、その横にはかなり広い畑が広がっています。だんだん暖かくなってきて家の前の田んぼでは田植えが始まり、それと同時に夕方から夜になるとものたくさんのカエルの鳴き声が響くようになってきました。もうホントうるさいくらい。不思議なのが何十匹というカエルが同時にゲロンゲロン鳴いているのに、ときどきふっと全員静かになる瞬間があるんです。居酒屋みたいなところでみんなで無関係にわーっと話してる時だれもなにもしないのに、ふとみんな黙る瞬間とかあるじゃないですか。あんな感じ。
このカエルの声に虫の声も加わって家にいながらすごい音響です。すぐ近くには丘があって木も多いので、秋になったらまた良さそうです。でも夏場は虫がすごいでしょうね。もうちょっと都心近くに住んでいた頃は夜中でもカラスがギャーギャーうるさくて殺伐としたものですが、カエルのほうがのほほんとして聴こえます。鳥目なはずのトリが夜中バサバサ飛び回って鳴いてるのはおかしいし、カラスは襲ってきたりするから恐いしね。カエルがたくさんいるほうが明らかに自然に近いので平和な気持ちにはなります。でも明るい時間になるとあんまり鳴かないんですよね。明るい所でゲーゲーいってるとすぐみつかってトリとかに食べられちゃうからか。。。うちの目の前でそういうことががんがん行われているのかと思うと、、生態系ってグロいですね。
子供の頃は九州にいたものの地方都市の町中だったので、こんなにカエルが鳴く所に住むのは初めてです。おじいちゃんちとかに来たような感じ。ルックス的にはウシガエルとかそんなに好きではないけど、人が作った音ばかり聴いてると疲れちゃうので、音響としてたまにはこういうのもいいです。たまにはってこれからはずっとこうなんだけどね。
うちんちの家屋へ通じる敷地内の小道には、毎年きまって啓蟄のころからでっかいカエルがびょこんびょこん。
庭には池があるからね。敷石に這い出してくるんだよ。
そのくせ鳴き声は聞いたことないな、そういえば。
でも、やつら動作がのろいからか、ニンゲンの行動を読む気がないからか、足を踏み出すところに向かって飛んでくる。
だから、暗がりで目を凝らしてよしよけた! ……と思った足の下にやつらはいるんだな。
すると「モー」と泣き、いや鳴きます。低い声で。ほんとに怖い。断末魔の叫びみたい。
ウシガエル?
冬以外の季節は、暗い夜道を帰るとき、足下ばかり見て家路につきます。今晩ももちろん。
ときどき、敷石に黒いシミが付いてたり。
カエル鳴き声話でした。
Posted by: kaya | Tuesday, 07 June 2005 at 02:21