今日の前に電話でいろいろ下打ち合わせをしている時に通訳の人が、「スペインのエンジニアがPAのテーブルを交換したいと言っている」という旨のことを言い出したのです。僕はよく意味がわからなかったので、「PAのテーブルって何ですか?」と質問すると、通訳の人は「PAのミキサーを置いている(つまりミキサーが乗っかっている)テーブルの高さを変えたいようです」という。
高さを変える・・・?スペイン人は背が高いからコンソールの高さを高くするのかな?そんなの初めて聞いたんだけど、「適当なサイズのテーブルがないかも知れませんよ」と答えると、「大丈夫ですスペインから持ち込みますから」とのこと。随分テーブルにこだわるんだな。。と思いながらなおも「高さを変えるだけだったら別な方法もあると思いますけど、、」と僕。するとなおも「いや、どうしてもそのテーブルじゃないとダメなんだそうです」と。
結局今日スペイン人のイベントプロデューサーと通訳の人に直接会って話した所、、。
PA「テーブル」って、、日本語で言うPA「卓」の事だったんです。あんまり機材とか知らない人にはやっぱり「?」かも知れませんが、つまみとかフェーダーがいっぱいついてるPA用のミキサーのことを一般に「卓」と呼ぶんです。英語で言うところの「テーブル」。スペイン語ではなんと言うのか分かりませんが、スペインの音楽ギョーカイの人もどうやらそういう単語で呼ぶようです。
その通訳の女性スペイン語と日本語はペラペラなんですが、音楽の機材とかのことは全くわからない人だったわけです。今日直接会って話していても、どうも食い違うなーと思ってると機材の名前とか呼び方が分からないのを無理矢理訳すからワケわからないことになっちゃうんですね。最終的には僕があんまり物わかり悪く見えたのか、スペイン人が直接身振り手振りとブロークンな英語で話し始めて、僕もそれに必死で答えてようやく間違いに気づくという次第。
PA「テーブル」の件もその言わんとするモノ自体をよくわからないから、『テーブルを変えたいということは、(恐らく)高さを変えたいのだろう』という意訳が入ってそんな雰囲気でこちらに伝わる。最初の段階で直訳としてはあながち間違ってないんですが、結果的にどんどん現実と意味がずれていくんですね。ちょっとでもそのモノのことを知ってれば「そんなはずないじゃん」ってなるような事なんですけど、最初からそういう前提で話されるとこっちもそうなんだと思っちゃうしね。
こういうのがいろんなタイミングで何百と積み重なるときっと戦争とかになるんだなと思いました。あんまりにも伝わらないから一時ちょっとイライラしたし。今日は通訳の人もスペインのおじさんも僕も間違いが分かって最後には一緒になって笑えたから良かったけど。
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