Double Famousは今年の2月に渋谷AXでCalexicoとのライブをやって以来活動休止中なんですが、なんだか今年はコンピレーションアルバムへの収録が続いていて、あらためて数えてみたらなんと6枚もあった。中には来年リリースされる物もあるけど、自分でも何枚出ているのかわからなくなりそうなのでちょっとまとめてみました。リリースされた順番まではもうよくわからないのでそのへんは適当に。新しく録音したものは一つもなく、全部既存の曲です。新曲はいま密かに準備中。そのうち何らかの形で出して行きますのでお楽しみに。それぞれのアルバムのキャッチコピーを並べて見るのもなかなかおもしろいです。しかしなんで今年に限ってこんなに多いんだろう。
●Tokyo Lounge Vol.3
・Welcome to the Party
『東京という、トレンド、カルチャーの発信地からクリエイトされた音楽をコンパイルする、メイド・イン・トーキョーの超強力LOUNGE MUSIC登場!』
Tokyo Loungeというシリーズもののコンピレーションの第三弾。2ndアルバム"Souvenir"から”Welcome to the Party”が収録。
●DAY ONE
・Brasil
『スタイリストの枠を超えたマルチ・クリエイターであるソニアさんの世界をそのままにこのCDで実現しました。』
ソニア・パークというスタイリストがセレクトしたCD。ワーナーから2年ほど前に出た”ブラジルの水彩画”通称”Brasil”という曲ばかりを集めたオムニバスアルバムの為に、Double Famousがアレンジ、録音したバージョンが収録。ただしこの”DAY ONE”というコンピレーションアルバム、なぜか僕らメンバーは収録されていることすら知らされず、発売されて随分たってから友達に言われて知ったという・・・教えてくれよそれくらい・・。
ソニアさんが普段聴いている音楽を集めたってことみたいですが、自分たちの作った物を知らない人が聴いているシチュエーションを提示されるっていうのは、なかなか不思議な気持ちがします。たばことかコーヒーみたいに音楽がたしなまれてるって感じ。いいことですけどね。
●Beautiful Songs series Cool Beauty
・Fire, Fire
・YE LAI XIANG(夜来香)
・Calypso Cha Cha Cha
・Two Ladies in de Shade of de Banana Tree
『ますます強く、美しくなる日本の女性。そんな時代の流れなのか、女性も(男性も)あこがれる現代のツヨク・キレイな女性アーティスト(=COOL BEAUTY)のショーケース。』
ビクターから発売の女性ボーカリストにフォーカスしたコンピレーション。Double Famousの元々のボーカリストである畠山美由紀、エゴ・ラッピンの中納良恵、Leyona、といった女性ボーカルとのコラボレーションが去年までは多かったこともあって、ここには4曲も収録。
●Re-Enter the Dragon:A Black Belt Graffiti of the Grandmaster Dragon by His Lil' Dragons of Sound and Vision
・夜来香 〜桃源郷ミックス〜
『EAST MEETS WESTのシンボル=BRUCE LEEの哲学者的側面に対して世界中から集まったKILL BILL世代のEXOTICAシンジケート猛者連が音楽とグラッフィクでフル・コンタクトに捧げたNEW WAVE的極上献上品!』
Double Famousをリリースしているスピードスターからのブルース・リーへのトリビュート超大盛りコンセプトアルバム。ここに収録されているのは2ndアルバムに入っていた”家来香”のリミックスで、DVDオーディオ版の3rdアルバム"Live in Japan"の為に5.1chサラウンドで制作したトラック。この録音の為に10人近くの中国人の音楽家にスタジオに来てもらって、人の頭の形をしたバイノーラルマイクで録音しました。このアルバムに収録されているのは普通の2chステレオにダウンミックスされたもの。
このアルバムにはDouble Famousのメンバーが別々のユニットで何曲かを新たに録音して参加してます。その他の参加メンバーも国内外問わず超豪華。2枚組で全曲にオリジナルのグラフィックスのジャケットがついているという、これでもか!という1枚、いや2枚。ここにある6枚の中では一番キャラがたってると思います。
●TAKE A CLAVE
・Rusty Ship
『現在進行形の東京の音楽シーン最前線にある〈ラテン・スタイル〉を 初めてパッケージングしたコンピが登場!!』
僕個人としては特にラテンをやろうとか考えたことはないんだけど、どちらかといえばラテン寄りな音楽だと外からは思われるんだな、ということをあらためて意識させられた一枚。確かにダブフェイを知らない人から「どういう音楽をやってるんですか?」と聞かれると、「うーーんラテン、かな?」とか答えてたりして。
●SUNDALAND
・Sina Maccosa
何年か前にボンジュールから7インチでリリースされた音源。もともとはアフリカの曲でかなり初期からのレパートリーですが、この歌詞が何語で歌われているのか、なんと歌っているのか僕らもよくわからない。録音するときにメンバーの中でも問題になったんだけど「まぁ、きこえた通りに歌えばいっかー」となんともほがらかにそこは流した気がします。今にして思えば結構無茶な試みでした。
ファーストアルバムを出した時、こだまさんが書いてくれたライナーノーツに、Double Famousの音楽は”ジャンクヤードと化した都市に咲く雑草の花のよう”だといううれしい言葉があったけど、改めてplantsという名のついたコンピレーションに入っているのを聴きなおすと我ながらそんな感じがします。
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