ブルータスのボサノヴァ特集1993年10月15日号。10年以上前のこのブルータス非常に内容が濃くて今見ても面白い。ボサノヴァが生まれた時代背景からボサノヴァ誕生の秘話、ジャズとの出会い、ボサノヴァを代表するレコードレーベル"エレンコ"のヒストリー、ロベルト・メネスカル、トム・ジョビン、カエターノ・ヴェローゾ、ジョニー・アルフ、エドゥ・ロボへのインタビュー、ボサノヴァディスクガイド等々・・・。少ない紙面だけどボサノヴァの入門書としても十分な内容だ。
なんで今頃そんな昔の雑誌の話をしているかと言うと、その特集の中に”2001年のボサノヴァ論「ボサノヴァチルドレン」”というコーナーがあって、そこにダブルフェイマスとして初めて受けたインタビュー記事が載っているのを思い出したからだ。ブラジルのことを調べようと思っていろいろ探していたら本棚から出てきたのだ。
自分でももうすっかり忘れていたが、そこで取り上げられているのはダブルフェイマス以外では、テイトウワ、アートリンゼイ、J.P.ヴァイナー、ゴンザレス鈴木、竹村延和、瀧見憲司、内海イズル、小西康晴といった人達。写真を見ると当然ながらみんな若い、というか細い。ダブルフェイマスはこの時何人か取材に来れず5人しか写ってないが、そもそもまだ畠山とタミーはバンドに入っていないし、Kayaが入ったのもこのすぐだったように思う(たぶん)。最初期のダブフェイは男だらけのインストバンドだったのだ。
プロフィールを見ると、”今年の3月下北沢Zoo「Brilliant Colors」(毎月第一日曜日)にて自然発生的に結成<中略>次回のライブは11月20日の「ライトタッチ」にて。”とある。ライトタッチというのはその頃創刊したばかりのBarf Outが青山のCayとかでやっていたイベント。あらためてCayに出るようになったのって最近のような気がしてたけどもう10年以上も経つんだとか、他に適当なバンドが当時いなかっただけだと思うけど、まだライブを始めたばかりでリリースの一枚もなかったのに、よくこんなに紙面さいてインタビューしたもんだ、とか思う。この頃はそんなに大して活動もしてなかったし、青柳以外のメンバーはインタビューなんて初めてで何話していいかわからず、インタビュー中結構シーンとしていた記憶がある。別にボサノヴァだけをやってるバンドじゃないし、という意識もあったのかもしれない。
特集以外でも、今は亡きティモシー・リアリーと高城剛のコーナーとか、少し前にインテルのCMに出ていたブルーマン(全身真っ青に塗りたくってパイプを叩きまくってたパフォーマー集団)がデビューしたというレビューが載っていたりして時代を感じさせる。雑誌っていうのは同時代性が強いので、こういうのをたまに見つけるとタイムカプセルみたいで面白いもんです。
懐かしいですね。この雑誌はとてもタイムリーでした。
私もときどき読んでます。
これを参考に(内海氏の)菅野さんのあのブラジルの像のジャケのレアLPを静岡で手に入れました。
今は個人的にはサルサにはまってまして、サルサの特集を組んでほしいですね。
で、Blogを作ってしまいました。よろしかったらcheckしてみてください。
"tito's selection"
http://blog.livedoor.jp/tito999
Posted by: taichi | Saturday, 06 March 2004 at 22:12