Calexicoとのライブの後その他いろいろ忙し(?)く、1週間ほど更新してなかったので、久々のポスト。ここしばらくの一番の関心事はCalexicoだったので、そんなことについて。
12日に渋谷AXでダブルフェイマスも出演したライブ以来、翌日の横浜、オフ日を挟んで最終日のクアトロ公演とずっとCalexicoといっしょだった。毎日時間を見つけてはレコードショップを廻ったり、楽器屋へ行ったり、夜は飲みに行ったりしていた。
そんなこんなで、ホテルに迎えに行ったりした時とか、楽屋とかで彼らがいつも電子辞書みたいなものをいじってるのに気づいた。ガジェット大好きな僕としては興味津々で覗き込んだのだが、聞くとみんな同じ物をもっているんだという。で、なにかというと大したことはなくてちょっと前に日本でもOLとかが電車の中でよくやってたような、テキストのみのメール専用の携帯マシンだった。
それ自体は別に珍しくはないんだけど、ホテルのロビーとかでもメールを一生懸命打ってるので、どうやって送受信するのか不思議に思った。世界中で旅をしている彼らのことだからそういう携帯電話に加入してて無線で送ってるのかと思ったらなんと、このマシン裏に音響カプラーがついてて、アナログの電話の受話器に直接くくりつけて使うとのこと。
音響カプラーって知ってるだろうか?一昔前ブロードバンドなんて夢のような話だった頃は、みんなアナログ電話回線でモデムがピーとかガーッとかいいながら接続していた。今でもファックスとかで聞こえるようなあの音だが、あれは基本的にアナログの音声信号なので、電話のモジュラーにつながなくても受話器に直接聞かせてやれば、通信はできるわけだ。刑事ドラマとかで受話器をガチャッと別な機械の上に置いて逆探知してるのを見たことあると思うけど、昔はコンピューターもあんな感じで通信してたのだ。
しかし今時ちょっとしたホテルに行けば、インターネット接続のためのモジュラーがついてたりするし、それもブロードバンド全盛の時代に音響カプラー。。。とか思ったんだけど、逆にその原始的なスタイルだと世界中どこへ行っても電話さえあればまず失敗しないんだそうだ。モジュラーとかの規格って国によって違ったりするし、古いホテルにはそんなネット用のモジュラーなんてなかったりする。何カ国も一気に廻ったりすると絶対にうまく送受信できないところとかが出てくるらしい。それがけっこうストレスみたいで、今までは大変だったけど電話のかけ方はどこの国に行っても大体同じだし、耳と口が逆についてる人なんていないから受話器の形もどこでもいっしょだ。「ほーんと便利だよー」とみな口を揃えて言っていた。これはPocketMailというサービスで、いつでも、どこでもe-mailできるというのを売り文句にアメリカやヨーロッパではけっこう受けてるようだ。実際僕もそのデジアナな感じがいいなと思った。超アナログなただの黒電話とか、ピンク電話でもメールできるというのは、なんかスパイっぽくていい。
ちょうど僕が会ったときも、朝ドラムのジョンが手ぶらでふらふら歩いてたから、どこ行ったんだと他のメンバーに聞くと、コンビニにメールしに行ったよ、という。ホテルの部屋に電話ないのかな?と思ったら、なんかうまくいかないんだ、と。ちゃんとは聞かなかったけど0発信とかそのへんが分からなかったのか、ホテルの電話を使いたくなかったのか。公衆電話の方がいいようなことを言っていた。
しかしでかい体してるくせに、みんな背中を丸めながら一生懸命小さいキーボードをつついている姿は、なんだかほほ笑ましいものがあったなー。
そうだよねぇ。
海外にPC持ってってつなげようとすると設定に時間かかっちゃううえ、あっという間に5000~6000円になっててびっくりするんだよ(ホテルの電話代って思ってる以上に高いからね)。つながらないとストレスになるし。そ、それほしいかも。日本語版ってないの? しかし、いつもギリギリな貧乏jet-setterだから、PC持って行かなくてはならない状況っていうのが多々あるのだけれど。
Posted by: jet-setter kaya | Friday, 20 February 2004 at 08:48