昨日はUNITでケラー・ウィリアムスのライブを見た。たった一人でギター、ベース、ドラム、ボーカル、その他楽器を操るひとりジャムバンド。ボーカルもめちゃくちゃうまいんだけど、声だけでボイスパーカッションもやるし、トロンボーンのようなスキャットもこなすし本当に多芸な人。
音源ももちろんいいんだけど、彼はとにかくライブが圧巻。弾き語りでしっかりと歌う一方でギターをその場でサンプリング・ループし、そこにベースをループして重ね、ドラムを重ね、ひとりで歌いながらコーラスを重ね、そこにハモり、、、その上でテルミンやギターシンセでソロを繰り広げながらジャムりまくるという。
そして一瞬も音を切らさないまま、つまりほとんどMCもやらず2時間ぶっとおしで演奏しつづけるという。もちろん最初から最後までステージには一人っきり。
かなりのビックリ人間っぷりなんですが、音楽的にもカントリー、ロック、ニューウェーブ、ソウル、ファンク、エレクトロ、、、となんでもありで超楽しめる。G Loveのカバーやトーキングヘッズの曲をやったりと、音楽バカまるだしでかっこよかった。最近サンプラーを使って一人でフレーズをループしながら演奏するスタイルもだいぶ一般的になってきましたが、ここまでやるのはすごい。
ステージには一人きり、と書きましたが2時間のショウの間ボーカルのみで一人で歌いながら同時にハモるところがあちこちあって、どうやってリアルタイムでこんなに奇麗にハモれるのか?と思ってふと後ろを見たら、、、なんと同行していたエンジニアがPAブースにマイクを持ちこんで歌ってました(!)しかもそれがまた超うまい。アレンジ的にもタイミングもバッチリ。あんなに歌のうまいエンジニアも初めて見ました。
もう日本ツアーは終わっちゃったけど、とにかく彼のライブは超おすすめです。音楽が好きな人なら絶対に楽しめる、ひさびさにプロらしいプロのエンターテイナーを見た、という感じ。
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