土曜日にUNITで行われるワールドワイド・ショウケースでダブフェイも一緒に出演する、ジャイルス・ピーターソンが主催するレーベル「トーキンラウド」。その初期のリリースである、ガリアーノの1stアルバム"in pursuit of the 13th note"。1991年当時アシッドジャズとかレアグルーヴと呼ばれたロンドンのシーンの雰囲気をがっちりとらえた名盤。今聴いてもいろんなアイデアに満ちていて面白いレコードだと思います。懐かしさもあるけど最近またよく聴いています。
その中心人物ロブ・ギャラガー(ジャケット中央の人)は現在アール・ジンガーと名乗って活動を続けていて、土曜日のUNITのイベントにもMCとして出演します。アール・ジンガー名義のアルバムもライブアクトもかなりキテレツで笑っちゃうくらい面白いんですが、当時はガリアーノというとジャズムーブメントの筆頭って感じだったからどっちかというとクールな印象を持っていました。
よくよく今聴いてみるとこの1stもレゲエやスカの影響が強かったり、当時としてはサンプリングと生演奏の境界が良い意味で曖昧になっていて、この二つをうまく融合させた音楽としては今でも最高峰の部類だと思います。キメキメなクールさやジャジーでスムースってだけじゃなく、どこかぎこちなくてとっぽい雰囲気を残しているところがいい。
このアルバムは当時結構衝撃的でフォロワーをたくさん生みました。このムーブメントからはブランニュー・ヘヴィーズとかジャミロクワイとかも出てきたけど、僕はガリアーノが当時は一番好きでした。
しかしこのアルバムもいつのまにかリリースから15年も経ってしまってるんですね。90年代初頭にはみんな必死になって70年代中盤くらいのジャズやラテンのレコードを漁ってたことを考えると、その当時の時点で15年くらい前のレコードを探しまわってた訳で、、トーキンラウドというレーベルの存在自体いまやちょっとしたレアグルーヴ化してるようにも思います。だって、これ今20歳の子が5歳の時のレコードですからね。。。クラブ・ジャズが好きです!って言ってる20代前半の子はほとんどリアルタイムじゃないってことですよね。
先日UNITでイギリスからやはりレアグルーヴなジャズファンクバンド"New Master Sounds"がライブをやったんですが、これも予想をくつがえす来場者があり超満員。いつの間にか気がつくと時代が一回転してるような気がします。。。レアグルーヴ・ムーブメント自体がレアグルーヴ化して2回転。もっとジャンルレスになってきて、面白いものであれば人がくるっていう状況になりつつあるのか....?
それとはちょっと違う話になりますが、日本人は戦前からジャズを聴いてるくらいだし、ジャズ(っぽいものも含め)は好きな国民ですよね。どんな田舎に行ってもいまだにジャズ喫茶くらいはあったりするし。レアなレコードの日本盤もリアルタイムで出てたりするし。あんまり韓国でジャズが大人気だって話も聞かないような気がするし、アジアの中でもここまで根強いのは日本だけなんじゃないでしょうか。日本人の心のどの琴線に触れるんでしょうね。
懐かしいね。
今晩はUNITでのライブだね。がんばってきてね〜。
私はおうちでのんびりとしてますわ。
アシッドジャズ大全盛期だった頃、Pucho & His Latin Soul Brothersがとても好きでした。
この間、久々にアルバムを聞いてて今でもすごい音楽だな〜とノリノリな気分になっていたよ。
ガリアーノも久々に聞いてみるかな。
Posted by: patch | Saturday, 01 April 2006 at 21:29
↑つーか、Puchoは60年代、70年代、だったわね・・・・。
Posted by: patch | Saturday, 01 April 2006 at 21:41
プーチョ、、
ブーガルーー!
最初その名を聞いた時はなんてヘンな名前だと,,思ったなー。けっこうDJするとき持って行ったりするけどね。当時流行った曲じゃないのをかけたり。意外と今でも使えます。
Posted by: sstp | Monday, 03 April 2006 at 23:30