子供の頃NASAのことを「ナサ」と読むと知った時ちょっと変な名前だなと思いましたが、それの日本版がNASDA(ナスダ)という名前だと知ったときは子供ながらになんか偽物っぽいなーと思ったものでした。略語だからしょうがないんだろうけど、略された時のことも考えて名前つければいいのにと思ったりして。鹿児島にはここのロケット発射場が2つ(種子島と内之浦)もあったので、よく行ったりして割と身近な存在だったのです。現在はJAXA(ジャクサ)という名前に変わっています。
ところでそのJAXAがらみのニュースを昨日聞きました。JAXAが打ち上げた実験衛星が地球に接近してきた小惑星に着陸して、サンプルの採取を行うというのです。なんか久々に日本の技術に対する明るいニュースか、と思ったんですけど。その惑星の名前がちょっと変わってて、、、、、、『小惑星イトカワ』っていうんです。
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『惑星イトカワ』
1998年にアメリカのLINEARチームが発見した。発見時の仮称は1998SF36。その後日本の小惑星探査機MUSES-C(のちのはやぶさ)の調査対象に選ばれた。MUSES-C打ち上げ成功後、LINEARチームに頼んで日本のロケット開発の父、糸川英夫博士にちなんだItokawaを正式名称としてもらった。
注)小惑星の命名権は発見者にある。LINEARチームは山のように小惑星を発見していたので日本の頼みを聞いてくれた。
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惑星って丸くなくてもいいんですね。知りませんでした。星っていうよりは石?でもまあいろんなことがこれを調べると分かるらしいんで、いいことなんでしょう。名前もヘンだけど日本人が見つけたんだろうからそういう名前なのかと思いきや、、、もらったって。。アメリカに。
なんかもうそういう分野は全部アメリカに任せちゃったら駄目なんですかね。日本はアメリカから戦闘機とかミサイルとか買うのをやめて、スペースシャトルを買って向こうに置いておけばいいじゃないですか。週末ヨットを乗りに行く人みたいに。それの打ち上げを手伝ってもらって日本の衛星とか飛ばせばいいんじゃないかな。持ってる技術(者)とお金だけ出して。その方が効率がいいような気がするのは気のせいでしょうか。。門外漢の乱暴な意見ですが。
写真は星を見るための天体観測用椅子。ジョイスティックで方向をコントロールできるモーター駆動式。双眼鏡を固定できるし、イスを仰向けにすることもできるので、長時間の観測でも疲れない。毎日のように星を見る人にとっては便利なんでしょうね。確かに楽そう。上を見上げてばっかりだと首が痛くなっちゃうもんね。こういう人たちが『イトカワ』も見つけたんだとばかり思ってたんですけどね。
宇宙開発で衛星を打ち上げるってのは実は隠れ蓑で、予算を取るための口実のようです。で、なぜ金がいるのか?それは純国産ロケットを開発するため。
ロケット開発に関しては『国産ロケットはなぜ落ちるのか』(松浦 晋也 日経BP社)が面白い。度重なるH2-Aロケットの失敗は実を言うと、純国産型ロケットの歴史の浅い日本にとっては「ロケット開発にとってあたりまえ」の事だそうです。今まで成功していたのはすべてアメリカの計画や機材を使っていたからだそう。それを考えればなかなかいい成績のようですわ。
で、ロケットを買えばいいかというとそうでもなく、アメリカと欧州に握られているような航空機市場構造をまた作っても仕方がないので、最近は国産で地道にやっているみたい。中国の有人宇宙飛行もあれはぜんぶ、旧ソ連の技術だし。そういう意味では結構、良い線行ってる見たい。日本のロケット開発は。
マジレスだった。
Posted by: inoue | Wednesday, 14 September 2005 at 22:03
なーるほどー。
日本は町工場レベルから技術が高いからやればできるんだろうね。しかしロケットを飛ばすってこと自体が時代おくれにならないとも限らないよね。こんなものもあるし。
「宇宙エレベーター」
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/06/26/15.html
上空より宇宙へ打上げ! 「SpaceShipOne」
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/04/22/21.html
ロケットとかシャトルは飛ぶことが目的じゃなくて、宇宙空間までの道を確保するための単なる交通手段(インフラ)だって思うと、いいインフラを持ってるところに乗っかってその上で違うアイデアを展開すればいいんじゃないかなーって思ったりしたわけです。乗り合いバスみたいにさ。スペースシャトルはちょっとそうなりつつあるけど。
そもそも宇宙開発なんて国連(例えば)みたいな超国家機関でやればいいんじゃないかと思うんだよね。もしくは民間企業。グローバル企業に国境は関係ないから。月にしろ宇宙空間にしろ最初から国境はないんだし、誰のものでもないわけじゃない。アフリカみたいに植民地化してありえないところに国境をひっぱってもしょうがない。また20世紀の失敗を繰り返すような。
そろそろ国とか国境って時代遅れなしろものになりつつあると思う。宇宙開発はせっかくこれからほとんど白紙のところに手を付けるワケだから、地上の市場構造を持ち込むんじゃなくて違うやり方をすればいいのに。まあ、あと200年くらいはかかるか。。
Posted by: sstp | Thursday, 15 September 2005 at 13:06