たしかに持ってたはずなのにどこを探してもみつからない。誰かにかしたままかそれとも売っちゃったか。これ以上探しても無駄そうだと判断して買いに行くことにしました。そんな風にして2枚買っちゃったのとか結構あるんだけど。。。ちょうどタワーレコードのポイントがたまってて使わないと無効になる期日も近づいていたので、まあいいかなんて思って出かけることに。
時間のないときは渋谷のタワーの場合5階に行ってその付近をざーっと見て出てきちゃうんですが、ちょっと時間があったので1階からじっくり見てみることにしました。まずこれが間違いの始まり。「タワーの1階には欲しいものなんてないなー」と思ってたら、”良盤発掘ナントカ〜”っていうパンフレットが目に入りそれをつい手に取ったのが2度目の間違い。そのパンフではジェームス・チャンス来日に合わせたかのようにニューウェイヴ特集が組まれていて、しかもそれに載ってるやつが全部プライスオフになっているという。それを眺めてたらCD化されてるのを知らなかったモノとか以前買おうと思ってて買いのがしてたやつとかいろいろ気づいちゃって3階のロックコーナーについつい直行してしまい、しかも載ってるCDが全部試聴できたもんだから、聴いてるうちにがまんできなくなってバカ買いしてしまうことに。。。さらにそのパンフには載ってないにもかかわらず、この際だからとか思ってジャズ/ワールドコーナーも見に行ってぶらぶらしてるとジョン・ルーリーのところに見覚えのないCDを発見して。。
”マーヴィン・ポンティアックの伝説”
マーヴィン・ポンティアックという伝説のブルース・ハーピストのベスト盤というふれこみなんだけど、実はジョン・ルーリーが全部やっててしかもバックは全員これまでにラウンジ・リザーズに参加してた人たちが総出演。先日コントーションズとして来日してたベーシスト、エリック・サンコも参加してます。2001年に出たものらしいんだけど不覚にも今までぜんぜん気づかなかった。ラウンジ・リザーズ関連のものはほとんど持ってるんだけど、最近はペインターとしての活動しかしてないって聞いてたんでチェックしてなかったんです。アーティスト名もモロに”マーヴィン・ポンティアック”になってるし。。デヴィット・ボウイとかベックとかと一緒にジョン自身が”このレコードで人生が変わりました!”みたいなコメントを寄せてたり、御丁寧にこんなプロフィールまで作ってたり。そういうしかけにめっぽう弱い僕は結局これも購入。。
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Marvin Pontiacは1932年にアフリカのマリ出身の父親とユダヤ系の母との間に生まれた。2歳のときに父と別れるが、4歳で母親が精神障害者の施設に入れられると、父親と共にマリのバマコへ渡り、そこで15歳になるまで過ごした。マリで出会った音楽は、生涯を通して彼に影響を与えつづけることとなる。
15歳になると、単身シカゴへ渡ってブルースハーモニカを演奏するようになるが、仲間とのいざこざを経てテキサスへ移る。その後3年ほどは何をしていたのか明らかになっていないが、銀行強盗に関与したのではという確証のない噂もあった。1952年にちょっとしたヒット曲 “I'm a doggy” を生み、また同時に“Pancakes”と言う美しい曲がナイジェリアで海賊盤として大ヒットするも、彼自身もレコード会社もこの事を知らなかった。音楽業界に不信感をいだいていたマーヴィンは、レコード会社からの契約の話に対しても、快く応じようとはしなかった。
その後、母親と同じように精神のバランスを崩し始めたマーヴィンは、エイリアンに体を乗っ取られているという考えにとりつかれるようになる。裸で自転車に乗って自宅のあるスライデルの街を走っているところを逮捕され、1971年に故郷のデトロイトへ帰ったマーヴィンは、二度と正気を取り戻すことはなかった。そして1977年にバスにはねられてその生涯を終えたのである。
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もちろんこれはジョンのでっち上げなんですが、マリにルーツを持つとされる”マーヴィン”だけにブルースとかジャズというよりは、アフロビートな感じが全面に出てて内容はすごく良かったです。
しかしなー。ポイントカードといいパンフといいプライスオフといい、タワーの作戦にまんまと全部はまって、というかこれでもかというくらい効果を発揮されちゃって、、、。これぞまさに思うつぼですよねぇ。
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