やっぱり凄かったー。バンドはぐだぐだだったりするんだけどそのへんのやりきれてない感じがまたニューウェイヴって雰囲気をぷんぷん出していてビザールな3日間でした。競演バンドも気合い入ってたし。イベントとしては3日間で約1700~1800人が来場し、特にFrictionが出演した2日目は日本のニューウェイヴ期から活動するようなミュージシャンやデザイナー、ライターやらアクターやらモデルやらとにかくいろんな人が見に来てて、ライブ後の乾杯もすごいことになってました。
ジェームスは終始ご機嫌だったけどステージは超シュール。見た人は分かると思いますが途中でジェームスの奥さんがダンサーとしてふらふら出てきたり。適当に盛り上がって出てきてるように見えるんですが、セットリストの中にちゃんと書き込まれててショウの一部として考えてあったようです。その踊りもちゃんとしてんだかしてないんだかよくわからない感じで。。。
バンド的にはみんな構成とか結構間違うんだけど、ベースがめちゃくちゃ良くていい味を出してました。オリジナル・コントーションズのベーシストは既に他界しているので、今回ベースを弾いていたのは元ラウンジ・リザーズのERIK SANKO。彼は20年くらい前にジョン・ルーリーのラウンジ・リザーズが来日した時にマーク・リボーと共に同行していたベーシストで、今回のバンドの中で最も僕がそのプレイを見たかった人でした。ライブ後その時のライブ盤を見せたら「わぉ!僕だ!!この時まだ21歳だったんだよ!懐かしいなー」って喜んでました。もっとジャズっぽい人かと思ってたけど、ステージでは一番踊りまくりながら弾いててカッコ良かった。彼がやってる"Ui"という音響派っぽいバンドも音源もってるけどカッコいいです。
ジェームス自身はホント人見知りの激しい子供のような人で、会う前に思っていた気難しい感じの人ではまったくなかったです。ステージから降りると超ものしずかだし。初対面の人とは目が合わせられないくらいシャイで、ステージ中も客席が見れないんだと言ってました。最後のほうでちらっと客席を見たらあんまりたくさん人がいるんでビックリしたとも。ジェームスの写真ってカメラ目線のものはほとんど見たことないんですが、それはかっこつけてるんじゃなく見れないだけみたいですね。
とにかく社交的ではないし社会性があるような人でもないので、不遇の時代もあって大変だったみたいです。ミュージシャンとしても器用なタイプではないからどんな仕事でも出来るって感じでもなかったんでしょう。それでもこうやってライブをやると、なんでも小手先のテクニックで処理できちゃう人とは違って「こうするしかないんだー!」というぎりぎりの緊張感と切実さをもって演奏してて、ほんとうに感動的でした。
こうなると個人的に次はやっぱりラウンジ・リザーズが見たい!ジョン・ルーリー早く病気を治して音楽活動再開してくれないかなぁ。最近ニューヨークでは個展を開いたりして元気ではあるみたいですけどね。ラブコールを送り続けようと思います。
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